
「アフリカにおけるコーヒーの産地って、どこなのかな?」
「アフリカのコーヒーは、どんな特徴があるのだろう?」
こういった疑問にお答えします。
なお、アフリカ以外の地域に関する情報をまとめた記事もございますので、合わせてぜひご参考下さい。
>> 【大陸別に解説】コーヒーの産地は80カ国以上!特徴をご紹介【ランキングもあるよ】
それでは、解説します。
ちょっとだけ自己紹介
※記事の信頼性を保つために記載しています。
※少し長いので、ここは読み飛ばしてもらっても構いません。
自己紹介として、私とコーヒーの関わりについてお話します。
コーヒーにはまったのは、新卒の2014年頃。
それまでは、「ただの苦いだけの飲み物」としか思っていませんでした。
しかし、会社員になって家の近くのカフェでお茶したり、仕事したりする機会が増えてコーヒーを飲む機会が増えました。
あとは、当時セブンカフェのようなサービスが普及し始めたのも、同じような時期だったと思います。
今まで避けてきたコーヒーを改めて味わってみたら、
「あれ、意外と美味しいぞ!?」
と思ったのがきっかけです。
それから、コーヒーの魅力にとらわれてしまいました。
そして現在は、ほぼ毎日3〜4杯を欠かさず飲んでいます。
ただ、本格的にコーヒーを勉強し始めたのは2019年に入ってからです。
自分だけのお気に入りのコーヒーを探すべく、勉強している次第です。
続いて、記事の信頼性についてお話します。
ネット情報ですと、あまり信頼性の面で薄くなると感じています。
なので、記事の内容は本や雑誌、実際に自分で体験した情報をメインに載せています。
※どうしても調査できないものは、一部ネット情報を引用しています。
まだまだコーヒー素人の身ではありますが、記事の信頼性担保になれば幸いです。
【アフリカ編】コーヒーの産地と特徴について徹底解説

アフリカは、とても魅力的なコーヒーを生産する地域です。
エチオピアやケニアをはじめとして、これからまだまだ伸びる国や、援助を受けながら復興を進めている国もありますよ。
特徴豊かなアフリカの中で、主要な13カ国の産地と特徴について、これからご紹介していきますね。

- エチオピア
- カーボヴェルデ
- カナリア諸島
- カメルーン
- ケニア
- コンゴ民主共和国
- ザンビア
- セントヘレナ
- タンザニア
- ブルンジ
- マラウイ
- 南アフリカ
- ルワンダ
それでは、見ていきましょう。
【アフリカ編】コーヒーの産地①:「エチオピア」

- 国名:エチオピア連邦民主共和国
- 首都:アディスアベバ
- 人口:約1億人(2017年)
- コーヒー生産量:約39万6,000トン(2013年)
- 主な品種:エチオピア在来種
- 味わい:フルーティなものからトロピカルフルーツのようなものまで、フレーバーの種類が多彩で、強い酸味を持つ
アフリカ大陸の中で、最も生産量が多くなおかつ高品質なコーヒーとして人気が高いのが、エチオピアです。
人気銘柄の「モカ」で有名ですね。
近年では、高品質なエチオピア産の中でも特に最高レベルと称される、イルガチェフェが注目されていますよ。
>>【コーヒーの歴史】原産国エチオピアではコーヒーはフルーツだった!?【味の解説あり】
ちなみに、エチオピアコーヒーを実際に飲んでレビューした記事もございますので、味わいについて気になる方はぜひご覧下さい。
>> 【コーヒーレビュー】「エチオピア・グジ・アラカ・ナチュラル」の特徴とは?【ベリー系のフレーバー】
【アフリカ編】コーヒーの産地②:「カーボヴェルデ」

- 国名:カーボヴェルデ共和国
- 首都:プライア
- 人口:約54万人(2017年)
- コーヒー生産量:約47トン(2017年)
- 主な品種:ティピカ
- 味わい:甘い香りとすっきりした味わい
カーボヴェルデは北アフリカのセネガルの西側にある、大西洋上の島国です。
島全体が活火山で適度に標高もあるので、コーヒー生産に適した環境になっています。
有機栽培が盛んで、生産量は低いですが高品質なコーヒーですよ。
【アフリカ編】コーヒーの産地③:「カナリア諸島」

- 国名:スペイン領・カナリア諸島
- 州都:サンタ・クルス・デ・テネリフェ
- 人口:約212万人(2018年)
- コーヒー生産量:不明(ごく少量)
- 主な品種:ティピカ
- 味わい:ナッツ系やトロピカルフルーツ系のフレーバーを持ち、まろやかな味わい
カナリア諸島は、北アフリカにあるモロッコの南西に位置する、スペイン領の島です。
コーヒーを栽培している農家は、コーヒー以外にも果物を栽培しています。
なので、コーヒー自体にもトロピカル系の味わいが楽しめますよ。
生産量がごくわずかですが、日本にも輸入されていますので、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
【アフリカ編】コーヒーの産地④:「カメルーン」

- 国名:カメルーン共和国
- 首都:ヤウンデ
- 人口:約2,400万人(2017年)
- コーヒー生産量:約3万トン(2017年)
- 主な品種:ジャバ
- 味わい:柑橘系のフレーバーを持ち、バランスの良い味わい
標高の高さや水の豊富さから、コーヒーの栽培環境は申し分なく、過去にはコーヒー生産の代表国として連ねていました。
しかし、1990年代のコーヒー危機などの影響で、一時カメルーンのコーヒー産業は崩壊しました。
現在は復興に尽力していて、徐々に回復しつつあります。
病害に強いジャバ種を中心に、栽培していますよ。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑤:「ケニア」

- 国名:ケニア共和国
- 首都:ナイロビ
- 人口:約4,970万人(2017年)
- コーヒー生産量:約5万1,000トン(2013年)
- 主な品種:SL28、SL34、ルイル11、バティアン
- 味わい:柑橘系やトロピカルフルーツのような風味、甘さと強い酸味がある
アフリカの数ある産地の中でも品質が高いのが、ケニア産ですね。
特に、SL28、SL34の品種は高品質コーヒーの大半を占めています。
トレーサビリティ(生産履歴)も明確で、国自体が品質向上への意欲を見せています。
>>【コーヒーの歴史】ケニアは高品質コーヒーの名産国です【味の特徴も解説】
補足として、ケニアコーヒーのレビュー記事もございますので、どんな味わいがするのか気になる方は、ぜひご覧下さい。
>> 【実飲レビュー】ケニア・キアンジュキのコーヒーはまるで白ワイン!
【アフリカ編】コーヒーの産地⑥:「コンゴ民主共和国」

- 国名:コンゴ民主共和国
- 首都:キンシャサ
- 人口:約8,130万人(2017年)
- コーヒー生産量:約2万9,900トン(2017年)
- 主な品種:ブルボン
- 味わい:ベリー系やチョコ系のフレーバーを持ち、マイルドな味わい
アフリカ大陸の中で、面積がアルジェリアについで第2位の大きさを誇っているのが、コンゴ民主共和国です。
広大な土地に恵まれていますが、コーヒー生産はというとあまり多くありません。
しかし、近年は欧米諸国の支援を受けてスペシャルティコーヒー分野に進出していて、積極的に高品質なコーヒーを生産していますよ。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑦:「ザンビア」

- 国名:ザンビア共和国
- 首都:ルサカ
- 人口:約1,700万人(2017年)
- コーヒー生産量:約600トン
- 主な品種:ブルボン、カティモール
- 味わい:花のような香りを持ち、華やかな甘みがある
ザンビアがコーヒーの生産を開始したのは1950年ごろで、他国と比較してもかなり最近のことなんです。
そうした影響からか、現在に至るまで高品質なコーヒーを生産する農家はかなり少ないのが現状です。
生産量が低いこともあり、ザンビア産の高級品をお目にかかるのは、かなり大変でしょう。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑧:「セントヘレナ島」

- 国名:セントヘレナ
- 首都:ジェームズタウン
- 人口:約4500人(2016年)
- コーヒー生産量:不明(ごく少量)
- 主な品種:ブルボン
- 味わい:レモンやオレンジのようなフレーバーを持ち、キレが良い
西アフリカにあるアンゴラ、ナミビアの西、アフリカ大陸から約2800キロ離れた位置にある、離島です。
あまり、聞いたことのない島かもしれませんね。
ナポレオンの流刑地として知られていますよ。
しかし、コーヒー生産の歴史的には18世紀と古く、栽培されているブルボン種はナポレオンが絶賛するほどの代物ですよ。
かなりのレア物なので、出会えたらぜひ飲んでみましょう。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑨:「タンザニア」

- 国名:タンザニア連合共和国
- 首都:ドドマ
- 人口:約5,730万人(2017年)
- コーヒー生産量:約4万5,000トン(2013年)
- 主な品種:ティピカ、ブルボン、ケント
- 味わい:さわやかですっきりした酸味を持ち、華やかで複雑な香りを持つ
アフリカ大陸の最高峰「キリマンジャロ」がそびえる、名産国タンザニア。
なんといってもコーヒーブランド「キリマンジャロ」の産地として有名ですね。
全体の7割はアラビカ種を起源とする豆を生産していて、インフラ面も整っています。
なので、質の高い豆を多く生産していますよ。
ちなみに、タンザニア産のアラビカ種であれば全て、キリマンジャロと名乗れるそうです。。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑩:「ブルンジ」

- 国名:ブルンジ共和国
- 首都:ギデガ、ブジュンブラ
- 人口:約1,080万人(2017年)
- コーヒー生産量:約1万トン(2013年)
- 主な品種:ブルボン、ジャクソン、ミビリジ
- 味わい:イチゴやブルーベリー系の甘いフレーバーと、さわやかな酸味を持つ
アフリカの中央に位置している小国で、経済活動のメインをコーヒー産業が担っています。
2008年にスペシャルティコーヒー分野に参入してからは、自国での品評会を開催などを通して、高品質なコーヒーの生産を積極的に行っています。
栽培環境にも恵まれているので、今後はブルンジ産に注目ですね。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑪:「マラウイ」

- 国名:マラウイ共和国
- 首都:リロングウェ
- 人口:約1,860万人(2017年)
- コーヒー生産量:約1,800トン(2013年)
- 主な品種:Sアガロ、ゲイシャ、カティモール、ムンドノーボ
- 味わい:苦味、酸味、甘みのバランスが良く、クリーンな味わい
国土の半分以上が高地で、気候に恵まれています。
希少性が高く人気品種のゲイシャ種をはじめとした、様々な品種を栽培しています。
しかし、土壌の管理や品質管理の低さが目立っていて、高品質なコーヒーに出会えるのはごくわずかなのが、残念な点です。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑫:「南アフリカ」

- 国名:南アフリカ共和国
- 首都:ケープタウン
- 人口:約5,670万人(2017年)
- コーヒー生産量:不明(ごく少量)
- 主な品種:SL28
- 味わい:フルーティーで香ばしいナッツ系のフレーバーと、バランスの良い味わい
南アフリカのコーヒーは、かなり希少で市場にほとんど出回りません。
唯一、ビーバークリーク農園という観光地として有名な農園が、商業ベースで生産しているだけなんです。
希少性が高く、かつ品質も高いですよ。
【アフリカ編】コーヒーの産地⑬:「ルワンダ」

- 国名:ルワンダ共和国
- 首都:キガリ
- 人口:1,220万人(2017年)
- コーヒー生産量:約1万8,000トン(2013年)
- 主な品種:ブルボン、ミビリジ
- 味わい:フルーティーなフレーバーを持ち、口当たりがマイルド
ルワンダは「千の丘の国」という愛称で知られていて、国内のほとんどが標高1000m以上なのです。
つまり、コーヒーの栽培環境にマッチしているんですね。
1994年のジェノサイドと世界的なコーヒー価格危機で、一時は生産量が激減しましたが、現在は他国からの援助を受けながら復興しています。
高品質な豆も多く、カップ・オブ・エクセレンス(COE)の開催国だったこともありますよ。
アフリカはまだまだ発展途上!コーヒーの産地として大注目です!

アフリカのコーヒー産地と特徴について、ご紹介しました。
エチオピアやケニアのような高品質で世界的に人気の高い産地もあります。
そして、これからスペシャルティコーヒーの生産を活発化したり、復興途中にある国もありますよ。
環境に恵まれた国が多いので、これからもまだまだ注目されていくでしょう。
ぜひ気になった方は、実際に飲んで味わってみるのがオススメですよ。
追記として、他の地域に関しても紹介している記事がありますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
>> 【大陸別に解説】コーヒーの産地は80カ国以上!特徴をご紹介【ランキングもあるよ】
それでは、以上です。