「アメリカのコーヒーの歴史について知りたい!」
「ついでに、ハワイで作られているハワイコナって、どんなコーヒーか知りたいな。」
こういった疑問にお答えします。
ちょっとだけ自己紹介
※記事の信頼性を保つために記載しています。
※少し長いので、ここは読み飛ばしてもらっても構いません。
自己紹介として、私とコーヒーの関わりについてお話します。
コーヒーにはまったのは、新卒の2014年頃。
それまでは、「ただの苦いだけの飲み物」としか思っていませんでした。
しかし、会社員になって家の近くのカフェでお茶したり、仕事したりする機会が増えてコーヒーを飲む機会が増えました。
あとは、当時セブンカフェのようなサービスが普及し始めたのも、同じような時期だったと思います。
今まで避けてきたコーヒーを改めて味わってみたら、
「あれ、意外と美味しいぞ!?」
と思ったのがきっかけです。
それから、コーヒーの魅力にとらわれてしまいました。
そして現在は、ほぼ毎日3〜4杯を欠かさず飲んでいます。
ただ、本格的にコーヒーを勉強し始めたのは2019年に入ってからです。
自分だけのお気に入りのコーヒーを探すべく、勉強している次第です。
続いて、記事の信頼性についてお話します。
ネット情報ですと、あまり信頼性の面で薄くなると感じています。
なので、記事の内容は本や雑誌、実際に自分で体験した情報をメインに載せています。
※どうしても調査できないものは、一部ネット情報を引用しています。
まだまだコーヒー素人の身ではありますが、記事の信頼性担保になれば幸いです。
自由の国「アメリカ」のコーヒー歴史に迫る!
世界的なコーヒーブームを率いてきたのは、じつはアメリカだということはご存知でしたか?
コーヒーを語る上で外すことのできない、アメリカとコーヒーの関わりについて解説していきますよ。
コーヒーブームの立役者
1980年代〜1990年代にかけて、世界的ブームになったシアトル系コーヒー。
そして2000年代の初めから続く、スペシャルティコーヒーに代表される豆本来の味わいを楽しむサードウェーブ。
>>サードウェーブとはコーヒー業界のトレンド用語です【第4の波についても解説あり】
これらのコーヒーブームの起源を作り、率いてきたのがアメリカです。
ブームを牽引するほどの力を持つアメリカですが、そもそもコーヒー文化が始まるきっかけとなったのは一体何なのでしょうか。
アメリカンコーヒーの起源
薄味が特徴の「アメリカンコーヒー」ですが、起源は18世紀に遡ります。
当時はイギリスの植民地下にあり、紅茶が定番の飲み物でした。
しかし、イギリスがアメリカに対し茶税法をかけて紅茶に重税をかけると、アメリカ市民は激怒。
港に停泊していた船に忍び込んで、紅茶が入った箱を次々と海に投げ捨てました。
1773年に起きたこの出来事は「ボストン茶会事件」と呼ばれ、以降は紅茶から代わって飲むようになったのが、コーヒーでした。
しかし、コーヒーの味は紅茶と全く違いますから、アメリカ人の口には合わないわけです。
どうしたかというと、コーヒーを薄めてなるべく紅茶に近い味に似せるようにしたのです。
つまり、薄味が特徴のアメリカンコーヒーは、紅茶に似せようとした当時の名残りなんですね。
インスタントコーヒーはアメリカで開発された
1906年に、アメリカでインスタントコーヒーが誕生しました。
ジョージ・コンスタント・ルイス・ワシントンという、ベルギー人の人物が特許を取得しました。
しかし、じつは彼よりも前にインスタントコーヒーは出来上がっていたのです。
それは、なんと日本人で、加藤サトリという人物によって発明されたんです。
サトリ博士は、アメリカで加藤商店という会社を設立し、パンアメリカ博覧会で初めてインスタントコーヒーを販売しました。
しかし、特許をとっておらず、後発のワシントン氏が特許を取得したんですね。
シアトル系コーヒーのブーム到来
20世紀後半まで、薄味スタイルが定着していましたが、1980年代の後半頃に転機が訪れます。
それが、シアトル系ブームの到来です。
今までとは真逆の、エスプレッソをベースとした豆の風味を生かしたスタイルが定番化し始めました。
そこから、甘いホイップクリームやチョコレートを付け加えてスイーツ感覚でコーヒーを楽しむスタイルが登場します。
その代表格が、「スターバックス」ですね。
次第にシアトル系は国内だけでなく、世界でも注目されるようになりました。
シアトル系からサードウェーブへ
シアトル系コーヒーは、1990年代後半まで続いていきました。
そして、21世紀に入るとシアトル系から代わる新たなブームが到来します。
それが、サードウェーブです。
豆本来が持つ味わいを楽しむため、浅煎りで高品質なストレートコーヒーを楽しむようになりました。
そして、現在にいたるわけですね。
まるでビール!「ドラフトコーヒー」
アメリカで最近注目されている、コーヒーの楽しみ方があります。
ビールサーバーから注いだコーヒー「ドラフトビール」が人気なんです。
見た目はまるで、ドイツビールです。
2012年頃から広まり、現在ではチェーン店でも気軽にドラフトビールを味わえるのだとか。
泡まで再現されているので、一度は味わってみたいですね。
【コーヒーの歴史】アメリカ産「ハワイコナ」の魅力とは
アメリカにおけるコーヒーの歴史について、ご紹介しました。
ブームを牽引してきたアメリカですが、同時にコーヒーの生産国でもあるんです。
それが、ハワイ州でのみ生産される「ハワイコナ」です。
一体、どういったコーヒーなのか解説していきますよ。
1817年に生産が始まる
ハワイに初めてコーヒーの苗木が入ってきたのは、1817年です。
以降、栽培が進み19世紀の後半頃になるとよりコーヒー生産は活発化しました。
日本や中国などのアジア圏から、ハワイの農園で働くために移住する人もいたのだとか。
1980年代を境に一気に注目を浴びる
ハワイでは、コーヒーの生産とともに、サトウキビの生産も行っていました。
しかし、1980年代になると、サトウキビの生産で十分な稼ぎを得ることができなくなり、次第にコーヒーをメインに生産するようになりました。
コーヒーを本格的に生産し始めたことから、アメリカ全体の注目を浴び、世界的にも有名な生産地になるきっかけになったんですね。
「ハワイコナ」の魅力とは
ソフトな酸味と濃厚なコクが魅力です。
すっきりした味わいなので、飲みやすさに定評がありますよ。
ハワイコナは、生産量が少ないため、希少価値が高いです。
上品さもあるので、ホワイトハウスで行われる晩餐会で出されるコーヒーとしても有名ですよ。
コーヒーの歴史はアメリカなしには語れない!
常に最先端のコーヒー文化を取り入れている、アメリカ。
コーヒーの歴史を語る上では、外すことのできない国ですね。
コーヒーのトレンドをつかみたいなら、アメリカを注目しておくのが良いですよ。
ちなみに、アメリカ以外のコーヒーの歴史についてもご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。
>>日本におけるコーヒーの歴史をまとめてみた【日本以外も解説あり】
>>【コーヒーの歴史】150年間無敗の生産大国ブラジルに迫る!
>>【コーヒーの歴史】原産国エチオピアではコーヒーはフルーツだった!?【味の解説あり】
ちなみに、さらに深くコーヒーの歴史を知るには、こちらの「珈琲の世界史」がおすすめです。
多面的な観点で、コーヒーの世界をさらに深く知ることができますよ。
それでは、以上です。