
こんにちは。ダイスケです。
今、中国のコーヒー市場がものすごくホットです。
先日、このようなツイートをしました。
おはようございます。
朝のコーヒーニュースです。
>>スケールが先、利益は後 スタバを脅かす中国ラッキンコーヒーの戦略
テイクアウト特化、コストを抑えた戦略で、市場規模を拡大しています。
打倒スタバを掲げ、資金投入を惜しまない姿勢が中国企業らしいですね。
中国のコーヒー市場をホットにさせているのが、鹿のロゴマークがオシャレな「ラッキンコーヒー(luckin coffee / 瑞幸珈琲)」というコーヒーチェーンです。
本記事では、このラッキンコーヒーにスポットを当ててみました。
「ラッキンコーヒーとは、どんなコーヒーチェーンなの?」
「ラッキンコーヒーの登場で、中国のコーヒー市場は今後、どうなるの?」
こういった所について、解説していきます。
【中国の新星】快進撃を続ける「ラッキンコーヒー」とは?

2019年、中国のコーヒー市場が熱いです。
アジアを中心に世界的なコーヒー需要の高まりを見せる中、中国は怒涛の勢いでコーヒー消費量が伸びています。
その中心にあるのが、「ラッキンコーヒー(luckin coffee / 瑞幸珈琲)」です。
快進撃を続ける、中国コーヒーの新星
現在の中国のコーヒー市場は、「スターバックス」が首位を走っています。
しかし、そこに「待った!」をかけているのが、「ラッキンコーヒー(luckin coffee / 瑞幸珈琲)」です。
とんでもないスピードで成長を続けており、スターバックスを追い上げる勢いです。
現在、中国国内に限らず世界が注目しているコーヒーチェーンなんです。
一体どんなコーヒーチェーンなのか、深掘りしていきます。
2017年末に創業
猪突猛進の勢いで、市場規模を伸ばしているラッキンコーヒーですが、創業は2017年末のこと。
そして、1号店が開店したのは2018年1月です。
なんと、まだ1年半くらいしか経っていないんですよ。
(※2019年7月末時点)
2019年3月末時点で、2370店舗に急拡大
上海や北京といった大都市を中心に、破竹の勢いで店舗数はどんどん拡大していきました。
そして、2019年3月末時点で、なんと2370店舗に爆増。
単純計算すると、1日平均5店舗ペースで増やしています。
かなり異常なペースで、拡大していることがわかりますね。
2019年5月には、ナスダック上場

あれよあれよという間に、1年も経たないうちに時価総額は10億ドルを超え、ユニコーン企業に大化けしました。
そして2019年5月には、米ナスダック市場に上場しました。
名実ともに、ラッキンコーヒーは世界の注目を浴びる企業になったというわけですね。
特徴は「テイクアウト型」
ラッキンコーヒーの提供スタイルは、テイクアウト型です。
店内の装飾などの居心地の良さを提供する、スタバのような「体験型」とは、全く逆の方法を取っています。
せわしなく働く、中国人のライフスタイルに合っているのかもしれませんね。
テクノロジーを積極活用
さらにラッキンコーヒーの特徴として象徴的なのが、「テクノロジーの活用」ですね。
まず、コーヒーの注文は専用アプリからしかできません。
そして、支払いは完全キャッシュレス。
徹底した、デジタル路線ですね。
こうすることで、以下のようなメリットが得られます。
- 行列がなくなる
- コスト削減(人件費など)
- 店舗の縮小化
出店する敷居が低くなりますから、出店ペースの後押しとなっていますね。
さらに、手軽に挽きたてコーヒーをすぐに飲めるという利便性が、中国人の需要をがっちり掴んでいるんですね。
価格はスタバより30%安い
価格面においても、スタバよりも優位性があります。
だいたい20〜30%程度、割安な値段になっています。
さらに、無料クーポンも魅力的ですね。
専用アプリには、「2杯買ったら、1杯無料」などのキャンペーンもあります。
こうしたお得感も演出することで、創業4か月足らずで、コーヒーを計500万杯も提供したのだとか。
スタバとの全面戦争!?
わずか1年半もの間に、中国のコーヒー市場を席巻している、ラッキンコーヒー。
中国のコーヒー市場の最大手「スターバックス」の背中に、どんどん近づいてきていますね。
スターバックスの現在の店舗数は、約3600店超ほど。
一方で、ラッキンコーヒーは前述の通り2370店ほど。
そして2019年末までに、ラッキンコーヒーは4500店以上に拡大するという目標を掲げています。
店舗数では、2019年度中にラッキンコーヒーがスタバを抜く可能性大ですね。
そして、テクノロジー面でも両者の争いは激化しています。
スタバは2018年8月にアジア圏最大手のIT企業「アリババ」と組み、新たなコーヒー販売のモデルを確立する動きを見せています。
これに対しラッキンコーヒーは、同じく2018年9月に同じく中国の大手IT企業「テンセント」と戦略提携を組みました。
今後はさらに、ラッキンコーヒーVSスタバの全面戦争が過熱していきそうですね。
日本への進出は?
ちなみに、日本への進出はあるのかどうかというところも気になりますね。
2019年7月末時点では、日本進出の情報はございません。
ラッキンコーヒーの強みである、テイクアウト型で、アプリ注文専用、かつ完全キャッシュレスのテクノロジーの活用という部分がネックになるかもしれません。
果たして、日本にすぐ浸透できるのかは、少し不透明ですね。
「ラッキンVSスタバ」の中国コーヒー市場は、これからどうなる!?

中国のコーヒー業界で快進撃を続ける、ラッキンコーヒーについての解説は以上となります。
2018年のラッキンコーヒーは、積極的な資金投入により、赤字が130億円に上っています。
しかし、これからも惜しまずに資金投入は続けていく姿勢を見せています。
2019年は、昨年以上に拡大を見せていくことが予想されます。
これからさらに、動向が気になりますね。
中国のコーヒー需要は、確実に伸びているので、中国コーヒーは世界も注目するホットスポットになりそうです。
今後も、注目していきましょう。
それでは、以上です。