こんにちは。ダイスケです。
いよいよサービス開始が間近に迫っている、「5G」です。
ところで、そもそもこの「5G」って何のことかわかりますか?
「どうせあれでしょ。4Gより速くなるとかそういうやつでしょ。」
確かにそうです。
5Gによって通信速度が劇的に速くなるのは、間違いありません。
しかし、現状の4Gでも十分速いと思いませんか?
「今でも十分youtubeは快適に見れるし、4Gでも5Gでもそんなに実生活変わらないんじゃね?」
いえいえ、そんなことはありません。
5Gでもたらされる影響は、今後の社会のあり方を180度変えることになるんですよ
「いや、大げさでしょ!」
と思う方も多いかもしれませんが、これは事実なのです。
そこで今回は、5Gとはなんぞや?というところから、
5Gが社会にもたらすメリットやデメリットを、ご紹介していきます。
超初心者の方でもわかりやすくなるように、内容を噛み砕きながら解説していきます。
「5Gを制するものは、社会を制す」
といっても、過言ではありません。
ぜひ、この機会に5Gの特徴について押さえておきましょう!
5Gと4Gの違いとは
「5Gって一体なんなのよ?」
という本題に入る前に、まずは基本知識を押さえていきましょう。
「G」の意味から、これまでの1G〜4Gまでを解説していきます。
さらに、4Gとの違いに触れていきます。
「G」とはGenerationの頭文字
「世代」を意味する、英語のGenerationの頭文字からきています。
つまり5Gとは「5nd Generation」、第5世代という意味ですね。
もっと詳しく表すと、「第5世代・移動通信システム」と言われています。
移動通信システムとは
移動通信システムとは、簡単にいうと携帯電話のシステムのことです。
持ち運びができる端末同士が、時間・場所を問わずにコミュニケーションが取れるシステムのことを、指しています。
お使いのスマートフォンは、場所や時間に左右されずに使えますよね。
アナログ通信の「1G」
移動通信システムの歴史を、たどっていきたいと思います。
初めて誕生したのは、1979年に日本電信電話公社、現在のNTTが開始した「1G」です。
もともとは、自動車電話サービスとして開始されました。
自動車電話サービスとは、その名の通り、車内に電話を設置して車内から電話ができるサービスです。
警察・消防・災害救助などで、使われていました。
1980年代に入ると、一般的にも広がりを見せ、電話を頻繁に使うサラリーマンや政治家に重宝されました。
通信方式は、アナログ通信を採用しました。
アナログ通信とは、例えると短針・長針・秒針で表す時計です。
ざっくりとした時間はわかっても、正確な時間がわかりません。
曖昧さが残る通信方式、という感じです。
(詳細に説明すると長くなるので、こちらでは割愛します…)
1Gは、2012年3月31日を持ってサービスが終了しました。
以外に最近まで使われていたんですね。
デジタル通信へ変わった「2G」
1993年、新たな移動通信システムである「2G」が開始しました。
ポケベルの通信は、2Gを使用していました。
(今の20代以下の人たちには馴染みはないですが。)
1Gと大きく変わった点は、アナログ通信から、デジタル通信に変わったことです。
デジタル通信とは、時計で例えると「何時何分何秒」が数値化されている、デジタル時計のようなものです。
(こちらも詳しい説明は、割愛します…)
数値を正確に扱えるようになったことで、通信システムが大きく変わりました。
電子メールの交換やインターネットへの接続が、その例です。
これを元に、携帯電話は急速に普及していきました。
そして現在、2Gは2012年7月を持ってサービス終了となりました。
インターネットが普及し始めた「3G」
2001年には、2Gに変わる新たな移動通信システム「3G」が開始されました。
折りたたみ式の携帯電話が普及してきたのが、まさにこの辺りですね。
3Gによって、通信速度は格段に向上しました。
この頃からますます、インターネットは一般的に普及していきました。
現在、3Gは利用可能です。
しかし、auは2020年3月末に、DOCOMOも2020年代半ばにはサービスを終了する予定となっています。
高速通信を可能にした「4G」
2012年に入り、現在の主流「4G」が、ソフトバンクモバイルからいち早く登場しました。
フィーチャーフォン(ガラケー)から、スマートフォンへの転換期、ともいえる年代ですね。
4Gの特徴は、通信速度の速さです。
3Gの通信速度の約5倍の速度となり、インターネットの快適さをますます向上していきました。
みなさんがお使いのスマホは、ほとんどがこの4Gを採用しています。
LTEとは
「なんかLTEっていうのもあるけど、あれってなんなの?」
という疑問を持った方も、いるのではないでしょうか。
LTEとは、英語で「Long Term Evolution」の略です。
これは、3Gを進化させた次世代型移動通信システムのことを指しています。
では、4Gと何が違うのか疑問ですよね。
答えは、
「LTE ≒ 4G」です。
どういうことかというと、
LTEは通称「3.9G」と言われており、4Gへの移行をスムーズに行うために開発されました。
よって、LTEは3Gと4Gの中間に位置するもの、という考え方になります。
5Gと4Gの違い
そしていよいよ、時代は5Gへ転換しようとしています。
5Gと4Gで、一体どんな違いがあるのでしょうか。
ざっとまとめると、以下の2つです。
- 通信速度が劇的に速くなる
- あるゆるモノがインターネットに繋がる
通信速度は4Gと比べ物にならないほど、高速になります。
そして、スマートフォンだけにとどまらず、日常のあらゆるモノがインターネットに繋がる社会がやってきます。
5Gによって、スマートフォン以来の変革が起きるといっても過言ではないでしょう。
それでは、次の章からは5Gの特徴について触れていきます。
5Gの特徴とは
間近に迫っている次世代の移動通信システム「5G」とは、一体どんな特徴があるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
2020年にサービス開始予定
総務省の発表によれば、「5G」は2020年に開始される予定となっています。
大手3社においても、東京五輪が開催される2020年に合わせて順次サービスインする予定です。
非常に楽しみですね。
通信速度は4Gの100倍
何と言っても特徴は、超高速通信です。
なんと、4Gの100倍の通信速度を発揮するのです。
驚異的な通信速度によって、大容量のデータ通信も難なく行うことが可能になります。
「多接続」
1つの携帯電話基地局が捌ける接続数が、大きく増えます。
つまり、同時接続数が5Gによって圧倒的に増えるのです。
これによって、あらゆるモノがインターネットに繋がる社会に順応できるようになります。
「低遅延」
今までは、インターネットに接続しようとすると、混在する時間帯によってタイムラグが発生してしまう問題がありました。
5Gに変わることで、遅延はほぼなくなります。
サイトを開くのに3秒かかっていたのが、5Gによって1ミリ秒まで短くなります。
もはや、タイムラグという概念が存在しないレベルになります。
IoT社会へ向けた必須技術
前述したように、あらゆるモノがインターネットによって繋がる社会が5Gによって急速に進みます。
これを、IoT(Internet of Things)と呼びます。
様々なモノがネットに繋がることによって、社会のあり方は大きく変わります。
あらゆる機器を捌ききるために、5Gの技術は必須なのです。
5Gでもたらされるメリットとは
5Gの特徴について、解説しました。
では、私たちの社会にはどういったメリットが生まれるのでしょうか。
具体例をもとに、5Gがもたらすメリットを紹介していきます。
自動運転
AIの処理能力が5Gによって、格段に上がります。
つまり、大量のデータを効率よく処理できるようになります。
よって、AI技術を用いた自動運転技術がますます進みます。
ヒトが運転しなくても良い時代も、近い将来実現することでしょう。
遠隔技術の進化
遠隔操作による技術が、5Gによってより進歩していきます。
例えばドローンの遠隔操作は、わずかなタイムラグによって細かい操作が非常に難しくなります。
5Gによってタイムラグがなくなることで、操作性能が向上します。
一度に複数のドローンを容易に操作することも、可能になります。
これによって、ドローンを使ったビジネスに幅が生まれます。
遠隔操作による農業や、福祉施設へのAI導入、遠隔操作による災害救助も可能となるでしょう。
「選手と一体化」したスポーツ観戦
テレビでのスポーツ観戦は、定点カメラによって一定の方向しか撮影できません。
サッカーに例えると、俯瞰した地点からしか見ることができませんでした。
これが5Gの登場によって、様々な視点から多角的に観戦することが可能になります。
全く新しい「主観視点」からの観戦も、夢ではないでしょう。
スタジアムで生観戦する際も、リアルタイムに情報を受け取ることが可能になります。
ハーフタイム時のトイレの行列も、なくなる日は近いかもしれませんよ。
ウェアラブルデバイスの実用化
メガネとIT技術を一体化した技術や、Appleの「Apple Watch」などがウェアラブルデバイスの代表的なモノです。
しかし、どうしても遅延が発生したり、欲しい情報がすぐに手に入らないために商用化と言う点ではまだまだ遠い存在でした。
5Gの登場によって、遅延の問題は一挙になくなります。
手を動かさなくても、欲しい情報がすぐに手に入ることが可能になります。
メガネを通して、3D空間で友達と喋ったり、仕事の打ち合わせができるようになりますよ。
5Gでもたらされるデメリットとは
ここまで、5Gによってもたらされるメリットは数多いことがわかりました。
「メリットばっかりじゃん。デメリットなんてあるの?」
と思う方も、いるかもしれません。
しかし、考えられるデメリットも実はあります。
そこで、こちらでは5Gによってもたらされるデメリットを紹介します。
セキュリティリスク
IoT社会によって、様々なモノがネットに繋がります。
これは利便性と同時に、危険もはらんでいます。
例えば、ウイルス感染や個人情報漏洩などのセキュリティリスクにさらされる可能性があらゆる所で起きる可能性があること。
または、致命的にバグが起きた場合、社会的混乱に繋がる恐れがあるということです。
IoT機器の購入
IoTに対応した機器を購入しないといけないのも、事実です。
価格についても5Gが完全に普及するまでは、割高になることが予想されます。
情報格差が広がる
5Gを使う人とそうでない人では、得られる情報量やスピード感は、格段に違ってきます。
もっともインターネットを使わない方と比較すると、ますます情報格差が広がることが予想されます。
労働環境が変わる
メリットであり、デメリットである問題です。
単純作業がどんどんAIに取って代わる時代となります。
例えば、自動運転技術が実用化されれば、タクシーの運転手やトラックドライバーの需要は明らかに減ります。
5Gに突入することで、私たちは柔軟な働き方が求められる時代を、生きていかなければならないのです。
5Gで180度変わる社会を賢く生きよう
5Gの特徴から、メリット・デメリットをご紹介しました。
5Gがもたらす恩恵は、私たちの生活をめまぐるしく変えることでしょう。
一方で、私たち自身も、IT技術のスピード感に慣れていかなければなりません。
情報をいち早くゲットし、めまぐるしく変わる社会に取り残されないようにしましょう。
アンテナをビンビンに張り巡らせ、必要な情報を効率的に取得し、賢く生きていきましょう!
以上です。