
AT車(オートマ車)を運転していて、ふとこんな疑問は浮かびませんか?
「運転中にギアチェンジってしないけど、使う必要あるのかな?」
「シフトレバーの1と2っていつのタイミングで使うんだろう?」
こんな疑問を持つ方へ向けた記事です。
ちなみに私は2018年からほぼ毎日、AT車で運転しています。
記事が参考になりましたら、幸いです。
それでは、解説していきます。
AT車のギアチェンジの効果的な使用方法

AT車は「D」に入れておけば勝手に動き出しますよね。
「1」や「2」は普段使わない人は、けっこう多いのではないでしょうか。
こちらではギアチェンジの効果的な使用方法について、各ギアの役割を紹介しつつ、解説していきます。
「P」:パーキングギア
パーキングはその名の通り、車を駐車する時に使うギアです。
登り坂や下り坂では、パーキングギアのみだと車が動き出してしまう危険性があります。
運転にある程度慣れているほど、普段パーキングしか使わない人は多いです。
サイドブレーキは忘れずに入れ、ロックする習慣をつけましょう。
「R」:バックギア
車をバックさせる時に、使用するギアです。
「N」:ニュートラルギア
ニュートラルは、どのギアにも入っていない状態です。
普段AT車に乗っていて、全く使用しないギアですよね。
では、いつのタイミングで使うのかというと、
車が事故等で破損したり、なんらかの理由で車が立ち往生した時に使用します。
車を牽引したり、車を押したりする際にニュートラルに入れることで、
車を動かすことができます。
よって緊急時以外には、ほとんど使用しません。
「そんな使い方があるのか」程度に押さえておきましょう。
「D」:ドライブギア
ドライブは、車を前進する際に使うギアです。
MT車の場合は、クラッチペダルとシフトレバーでギアチェンジしながら走行します。
対してAT車の場合は、自動でギアチェンジするため、ドライブギアのみで走行可能です。
「2」または「S」:セカンドギア
セカンドギアは、いわゆる「2速」と呼ばれる状態です。
セカンドギアは、おもに登り坂や下り坂で使うのが効果的です。
急な登り坂では、ドライブのまま発進すると、加速がしづらいです。
これをセカンドにギアチェンジすることで、加速しやすくなります。
下り坂では、エンジンブレーキによってスピードが必要以上に出るのを抑えることができます。
「1」:ローギア
ローギアは、いわゆる「1速」と呼ばれる状態です。
エンジンブレーキがセカンドよりも、さらに強くかかっています。
急な下り道で、極力スピードを落として走行する場合に効果的です。
また、立体駐車場やスピードを落とすように規定された、特定の場所で使用しましょう。
ローギアを使用する際の注意点としては、
スピードを20km程度まで落としてから、ギアチェンジしましょう。
急にギアチェンジしてしまうと、スピードが急に落ちるので、車体がガクッとなります。
AT車のギアチェンジを使うメリット

AT車のギアチェンジの各役割と、効果的な使用方法についてご紹介しました。
次は具体的にギアチェンジをうまく使うことで、得られるメリットをご紹介します。
ペーパーロック現象を防ぐ
下り坂を走行中に、ブレーキをかけようとしたら、
「いつもよりブレーキのかかり具合が緩い」
と、感じることはありませんか?
これは、ブレーキがかかる仕組みに秘密があります。
ブレーキペダルを踏むと、ペダルを踏んだ時の圧力が発生します。
この圧力が、回転している駆動輪の摩擦を抑える役割を果たし、速度を落とすことができます。
しかし、高速道路の走行中や下り坂では、駆動輪の摩擦が強くなります。
そして摩擦熱によって気泡が発生し、ブレーキがかかりづらくなります。
これを、ペーパーロック現象と呼びます。
高速走行中にブレーキを長時間使用したり、急ブレーキを多用すると、ブレーキの効きが悪くなり、最悪の場合ブレーキが効かなくなる恐れがあるのです。
そこで、活用するのがセカンドギア、ローギアです。
エンジンブレーキによって、下り坂でもスピードを抑えることができます。
また、高速道路では、パーキングエリアやインターチェンジに入る際に、セカンドギアにギアチェンジすることで、速度を弱めることができます。
つまり、ギアチェンジによって、ペーパーロック現象を防ぐことができるのです。
燃費向上
ブレーキを多用した運転や急発進・急ブレーキの使用は、燃費を悪くする原因の一つです。
セカンド、ローギアにうまくギアチェンジし、エンジンブレーキを活用したドライビングをしましょう。
これにより、燃費を良くすることができます。
スマートな運転をすることが、燃費を効率よくするポイントですよ。
ギアチェンジをうまく使って効率よく運転しよう

以上、ギアチェンジの効果的な使い方とギアチェンジのメリットについて、ご紹介しました。
うまく活用して、楽しくスマートな運転を目指しましょう。
以上です。