「フェアトレードって何?」
「フェアトレードコーヒーってなんだろう?」
こういった疑問にお答えします。
5分くらいで読めます。
ちょっとだけ自己紹介
※記事の信頼性を保つために記載しています。
※少し長いので、ここは読み飛ばしてもらっても構いません。
自己紹介として、私とコーヒーの関わりについてお話します。
コーヒーにはまったのは、新卒の2014年頃。
それまでは、「ただの苦いだけの飲み物」としか思っていませんでした。
しかし、会社員になって家の近くのカフェでお茶したり、仕事したりする機会が増えてコーヒーを飲む機会が増えました。
あとは、当時セブンカフェのようなサービスが普及し始めたのも、同じような時期だったと思います。
今まで避けてきたコーヒーを改めて味わってみたら、
「あれ、意外と美味しいぞ!?」
と思ったのがきっかけです。
それから、コーヒーの魅力にとらわれてしまいました。
そして現在は、ほぼ毎日3〜4杯を欠かさず飲んでいます。
ただ、本格的にコーヒーを勉強し始めたのは2019年に入ってからです。
自分だけのお気に入りのコーヒーを探すべく、勉強している次第です。
続いて、記事の信頼性についてお話します。
ネット情報ですと、あまり信頼性の面で薄くなると感じています。
なので、記事の内容は本や雑誌、実際に自分で体験した情報をメインに載せています。
※どうしても調査できないものは、一部ネット情報を引用しています。
まだまだコーヒー素人の身ではありますが、記事の信頼性担保になれば幸いです。
フェアトレードコーヒーとは?
コーヒー農家と消費者の間で、公正な取引を行っていることを保証する、フェアトレードコーヒー。
一体どんなコーヒーなのか、本章で深掘りしていきます。
そもそも、フェアトレードとは?
フェアトレードコーヒーについて解説する前に、そもそも「フェアトレード」とは何かをおさらいします。
フェアトレードは開発途上地域の立場の弱い農家などの生産者がつくる農作物や商品を、公平・公正な価格で消費者が購入し、生産者の自立を支援する貿易のしくみである。
拡大するフェアトレードビジネス、コーヒー以外に何がある?
簡単に言うと、生産者と消費者の間の公正な取引のことを指しています。
フェアトレードの対象品目は、コーヒーだけではありません。
コーヒーの他に、カカオ・アボカド・綿花・サトウキビ・etc、16の対象品目があります。
詳しくは、以下のサイトに品目の一覧があります。
ちなみに、フェアトレードコーヒーの生産量が最も多いのは、ペルーです。
フェアトレードの始まりは、1988年
では、「フェアトレード」はいつから始まったのでしょうか。
その始まりはヨーロッパで、1960年代から広まりました。
ただし、当時はかなり限定されていて、一般のマーケットとの接点はあまりなかったようです。
ですが、1988年にオランダの「マックスハベラー」という団体によって、「フェアトレードラベル運動」として、一般的に広がりをみせていきました。
ドイツを中心に、次第にヨーロッパ中に活動が広まっていきました。
1997年に「国際フェアトレードラベル機構」が設立
そして1997年には、世界中に広まったフェアトレードラベル組織が1つとなり、日本を含む14の推進組織により、「国際フェアトレードラベル機構(FLO,Fairtrade Labelling Organizations International)」が設立されました。
拠点はドイツで、世界20カ国以上、約30もの推進組織と連携して活動しています。
フェアトレード国際基準について
FLOによるフェアトレード認証は、主に3つの国際基準をもとにしています。
- 経済的基準:持続可能な最低価格の保証
- 環境的基準:環境への配慮(オーガニック推奨。遺伝子組み換え作物の禁止)
- 社会的基準:地域社会貢献(生産者組合への投資)
以上の、3つの基準をもとにしています。
コモディティコーヒーの価格は遠く離れた市場に委ねられる
フェアトレードに関する説明は、以上です。
それでは、「フェアトレードコーヒー」に戻りましょう。
一般に流通しているコーヒーは、通称「コモディティコーヒー」(コマーシャルコーヒー)といいます。
スーパーやコンビニなどで手に入る、コーヒーですね。
コモディティコーヒーは、先物取引市場で価格が決定されます。
これは、需要と供給のバランス、投機家の動きによって市場価格が決まります。
さらに、コモディティコーヒーは、品種によって取引場所が変わります。
アラビカ種はニューヨーク、ロブスタ種はイギリスの先物取引市場で、それぞれ価格が決まります。
コーヒー豆の取引価格は通常、重さ1ポンド(約453.6グラム)当たりの米ドル価格で値付けされます。
スペシャルティコーヒーは現物取引
ちなみに、最もグレードの高い「スペシャルティコーヒー」は、先物ではなく「現物取引」で行われます。
現物取引の場合、例え相場が低迷して一般のコーヒー国際相場が生産国の生産者コストを下回った場合でも、価格に影響はほとんどありません。
スペシャルティコーヒーの価格はほとんど市場と連動せず、品質本位の価格交渉が行われるのです。
>>【最高品質】「スペシャルティコーヒー」とは【通販サイトもご紹介】
フェアトレードで「最低価格」を定めて小規模農家を救う
価格が変動する場合、状況次第ではとてつもなく低い価格で取引され、生産者は大赤字を食らう可能性があります。
例え、品質がよいコーヒーができたとしてもです。
特にコーヒー農家は大多数が小規模農家が多いので、発言権も弱いので手痛い仕打ちですね。。
このような立場の弱い小規模農家を救うため、FLOは最低価格、つまり「フェアトレード価格」を定めました。
市場価格が下落しても、生産者からの購入者は、最低価格以上を保証しなければならないようにしました。
また、小規模農家も生産者組合を作ることで、団体の力で生産能力を高めたり、市場と直接つながり交渉力を持つことが可能になっているんです。
フェアトレードコーヒーには、認証ラベルがつく
フェアトレード認証を受けたコーヒーには、以下のような国際フェアトレード認証ラベルを貼付できます。
購入したコーヒーの包装紙を見て、認証ラベルがついているか、確認してみるのも良いですね。
フェアトレードコーヒーの問題点とは?
小規模農家を救うフェアトレード認証ですが、一方で解決すべき問題点も指摘されています。
本章では、フェアトレードの欠陥について、解説していきます。
フェアトレードにおける問題点をまとめました。
前章ではフェアトレードコーヒーに関する内容について、解説しました。
公正な取引として認証している一方で、フェアトレードに関する問題点についても、議論されています。
本章では、フェアトレードコーヒーに関する問題点について、まとめてみました。
フェアトレード認証の限度
まず、フェアトレードに関しては、以下のような限度があります。
・コーヒー生産者組合向けに作られた認証システムなので、農家単独では認証を得られない。
・生産者組合として認証する、フェアトレード認証は、小規模農家のために発足された。しかし、大量の需要に対応するためには、大規模農園に協力せざるをえない。
・コーヒーの品質を保証するラベルではない
こういった、縛りのようなものがあるんですね。
最低価格の設定方法の見直しが必要
さて、問題点についてよく議論されているのは、「最低価格」についてです。
あくまでも、ニューヨークやイギリス主導の最低価格の取り決めがなされているため、生産者側の最低価格との不釣り合いが起きているのです。
例えば、コロンビアでは以下のような事態が起きているんです。
モラレスデラクルスさんによると、高級店では1ポンドの生豆から55杯分のコーヒーを作れるが、
最高級コーヒー豆、利益は1杯2円以下 価格暴落に苦しむ農家 コロンビア
豆の買い取りを行うグローバル企業が生産者に支払う額はわずか90セント(約97円)だという。
つまり生産者の利益は、1杯当たり1.6セント(約1.7円)ということになる。
「1983年に比べると4分の1だ」とモラレスデラクルスさんは憤る。
生産すればするほど、赤字が増える農家もあるのだとか。
コロンビアは、世界第3位の生産量を誇る、コーヒー生産大国です。
>>生産量第3位!コロンビアコーヒーの歴史を紐解く【味の特徴も解説】
世界的なコーヒー需要は伸びている一方で、生産者の価格保証がなされていない現状があります。
これから、どう生産者と向き合っていくのか、対策が迫られていますね。
フェアトレードコーヒーを手軽に味わうなら、スタバに行こう!
フェアトレードコーヒーに関する解説は、以上です。
フェアトレードは公正な取引を保証する一方で、問題点も浮き彫りになっています。
コーヒー好きとしても、注目したいところですね。
今後のフェアトレードに関する動向が、気になりますね。
解説は以上となりますが、最後に追記させて下さい。
フェアトレードコーヒーについて気になる方は、ぜひスタバに足を運んでみましょう。
フェアトレード認証されたコーヒーを、購入できますよ。
こちらが、スタバのフェアトレードコーヒーです。
スタバの公式サイトでも購入できますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
それでは、以上です。